1) ベニスの商人の話

   

 昔々、イタリア(簿記発祥の地)という国に、お金を運用することが得意の商人で名前を「借方」という人と、お金を集めるのが得意の商人で名前を「貸方」という人がいました。彼らは、船に荷を一杯積んで航海をし、他国の港で売りさばき金銀を得たり品物と交換したりして持って行った積荷がなくなったら故郷の港へ帰ります。
 そして、いくら儲かったか一航海が終わるごとに「借方」と「貸方」を使って儲けの計算をしていました。 これが簿記の始まりと言われています。 多分、ベニスの商人はお金儲けがうまかったのでしょうね。

 
   

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2) 会計とはお風呂である

   

 利益とは、増加した水の量ですが計算の仕方が2通りあります。
 一つのやり方は、最初の水の量よりどれだけ最後の水の量は増えているかを考える方法です。 つまり、最初の量と最後の量が分かればいい訳です。 この方法では、S2(8)-S1(6)=G(2) です。
 もう一つのやり方は、どれだけ水が入ってきてどれだけ水が出て行ったかの差額を考える方法です。
 つまり、入ってきた水の量から出て行った水の量を引けば増えた水の量が分かります。 この方法では、F.in(12)-F.out(10)=G(2) です。水と考えると楽しくないけれど、お金が増えると考えると楽しいですね。

 
   

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3) 会計とは花嫁学校である

   

 さて、期末の在校生は何人いるかな? 最初にいた人(10)に入って来た新人生(90)をたして、結婚して出て行った人(80)を引けばまだ結婚していない人が何人いるのか分かります。 すなわち、10+90-80=20 ですね。
 いつまでも、STOCKのままでいることをデッドストックといいます。 しかし、最近未婚の女性が増えているので結婚しない訳を聞いてみるとまんざら苦でもなく、楽しいとのこと。 男がだらしないんだよね、これからはやはり女性の時代のようである。 失礼しました。

 
   

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4) 亭主の財布の中身

   

 亭主を監視する手っ取り早い方法をお教えします。
 まず、帰ってきたらだんな様の財布の中身をそれとなく覗いて下さい。 もし、5,000円以下しか入ってなかったならば(前提条件としてたくさん使ったことが明かな場合)、「オコズカイ少ないから入れておくね」と福沢諭吉を1枚いれること。だんな様は、明日からどこにも寄らず帰宅するかも。
 さて、答えは8,000+10,000-2,000=16,000でした。 何に使ったのかな?

 
   

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5) B/S・P/Lとは

   

 B/S(貸借対照表)はストックとしての会社の強さ(財政状態)を表し、P/L(損益計算書)はフローとして会社の成長(経営成績)を表します。
 貸したお金を返してもらうならB/S重視です。 配当を一杯貰いたいならP/L重視です。
 「あなたはどちらが気になりますか?」 もちろんどちらも気になりますよね。 でも基本となるのが、キャッシュフロー計算書に移ってきています。 やっぱり、今の世の中は資金繰りが1番大事だよね。

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